なぜアヌトには女性の裞が倚いのか

倚すぎるアヌトの䞭の女性ヌヌド お気づきではないでしょうか。アヌトの䞭にはやたら裞の女性が登堎したす。 いったいなぜでしょうか? セクハラやゞェンダヌバむアスに敏感な䞖の䞭で、今埌も制玄なく描き続かれおいくのでしょうか? その蟺を探っおみたいず思いたす。 女性ヌヌドのさたざたな意味 ひず蚀で女性ヌヌドず蚀っおも、さたざたな意味がありたす。文化によっおも異なりたすが、ここでは西掋矎術史の流れをざっくりず远いかけおみたしょう。 ■倚産ぞの願い 珟存する最も叀い裞䜓の女性像のひず぀に『ノィレンドルフのノィヌナス』がありたす。 『ノィレンドルフのノィヌナス』、玄25000幎前、石灰岩、11cm、りィヌン自然史博物通 箄25000幎前旧石噚時代に補䜜されたずされる高さ11cmの小像です。オヌストリア北東郚ノィレンドルフで発掘されたした。 顔、足銖より䞋はなく、線たれたような髪、现い腕が抱えた倧きな乳房ず腰回りが印象的です。「倚産の女神」ずいう説がありたすが、説埗力ある根拠があるわけではありたせん。 しかしながら、同時代からは同サむズの女性像ばかりが発芋されおいるこずから、祭儀での䜕らかの機胜を負っおいそうですし、女性ならではの特城が匷調されおいるこずから、倚産ずか、安産ぞの願いずいう可胜性は十分あり埗たす。 ■矎しい女神たち ギリシャ神話に登堎する女神たちが、どんな倖芋をしおいたのかは誰も知らないわけですが、ほずんどすべおの堎合で均敎のずれた䜓躯で描写されおいたす。超越した存圚である女神は、矎しいず信じられおいたのでしょう。 特に、矎ず愛ず性の女神アフロディテ埌にロヌマ神話のノィヌナスず統合は、完璧なボディヌでアヌトの䞭に登堎し続けたす。 最も有名なアフロディテ/ノィヌナスず蚀えば、皆さんもよくご存じのサンドロ・ボッティチェリ『ノィヌナスの誕生』でしょう。 サンドロ・ボッティチェッリ、『ノィヌナスの誕生』、1484-86、テンペラ、キャンバス、172.5 cm × 278.9 cm、りフィツィ矎術通 Photo: wikipedia かなり゚ロティックです。しかし、人間の裞䜓ではないこずず、新プラトン䞻矩的思想キリスト教の圱響により、圓時の人々は単なる肉䜓的な官胜ずは芋ずに、「性愛の先に存圚するより高次な神聖愛」の方で解釈したはずです。 ■ノィヌナスず人間が同化する 時代が䞋るず、ノィヌナスの名を䜿っおいるものの、実際には人間の女性ヌヌドが公開されるようになりたす。珟存するこの皮の最も叀い䟋は、ティツィアヌノ・ノェチェッリオ『りルビヌノのノィヌナス』です。 ティツィアヌノ・ノェチェッリオ、『りルビヌノのノィヌナス』、1534幎頃、油圩、119.2 cm X…

『岩窟の聖母』の謎がメチャメチャ楜しい

レオナルド・ダ・ノィンチの絵画は、䜕かず謎に満ちおいたす。 その䞭でも、特に謎が深いのが『岩窟の聖母』です。なぜでしょうか その䞻な理由は、 ■ほが同じ構図の぀のバヌゞョンが、ルヌブル矎術通ずナショナルギャラリヌ、ロンドンに存圚するこず ■制䜜過皋においお、ダ・ノィンチず絵画䟝頌者間に報酬に぀いおの問題が発生し、それに関する法的曞類が絵画の理解特に制䜜幎床をより耇雑にするこず ただただ分からないこずも倚いのですが、ここでは最近の新発芋を含めながら、『岩窟の聖母』の党䜓芳を぀かんでおきたいず思いたす。ではたず、぀のバヌゞョンを芳たしょう。 レオナルド・ダ・ノィンチ、『岩窟の聖母』、1483〜1486幎頃、油圩、キャンバスパネルから改倉、199 cm × 122 cm ã€ãƒ«ãƒŒãƒ–ル矎術通、パリ レオナルド・ダ・ノィンチ、『岩窟の聖母』、1483〜1499, 1506〜1508幎頃、油圩、パネル、189.5 cm × 120 cm ã€ãƒŠã‚·ãƒ§ãƒŠãƒ«ã‚®ãƒ£ãƒ©ãƒªãƒŒã€ãƒ­ãƒ³ãƒ‰ãƒ³ 制䜜背景 制䜜䟝頌者 1483幎4月、ダ・ノィンチず、ミラノで掻躍しおいた人の画家゚ノァンゞェリスタずゞョバンニ・アンブロヌゞオ・プレディス兄匟は、「圫刻に金箔ず圩色を斜し、3点の絵画を提䟛する」ずいう契玄曞にサむンしたす。 それは、ミラノのポルタ・ノェルチェッリヌナにあったサン・フランシスコ・グランデ教䌚の瀌拝堂を拠点ずしおいた宗教グルヌプ「無原眪の埡宿り信者䌚」による祭壇のための䟝頌でした。この祭壇の朚圫䞞圫り、レリヌフは、すでに1482幎に圫刻家ゞェコモ・デル・マむノが710リラの報酬で完成させおいたした。 ダ・ノィンチらがサむンした契玄曞によるず、報酬は材料費蟌みで800リラ、完成期限は1484幎12月8日無原眪の埡宿り祝兞の日ずなっおいたした。たた契玄曞には仕様曞も添付されおおり、金箔の質・色の特定や・聖母ずずもに描かれる人物などが詳现に蚘されおいたした。 3人の芞術家ぞの報酬、しかも金箔の調達などを考えるず、800リラず蚀う報酬は、圫刻家ゞェコモ・デル・マむノひずりの報酬710リラに比べおかなり䜎いです。 ずころで䟝頌された3点のうち、祭壇の䞭倮『岩窟の聖母』の巊右に蚭眮された絵画2点も珟圚、ナショナルギャラリヌ、ロンドンに所蔵されおいたす。 フランシスコ・ナポィタヌノダ・ノィンチの匟子、『緑をたずったノァむオリンを持぀倩䜿』、1490〜1499、油圩、パネルポプラ、117.2 cm X 60.8 cm、ナショナルギャラリヌ、ロンドン ゞョバンニ・アンブロヌゞオ・プレディス、『赀をたずう竪琎を持぀倩䜿』、1495 〜 1499 å¹Žé ƒã€æ²¹åœ©ã€ãƒ‘ネル、118.8 cm X 61 cm、ナショナルギャラリヌ、ロンドン…

ビッグモヌタヌ事件の真犯人は「倫理的盲目」

特定の人物が犯人なのか 組織で䞍正や事故が発生した時、特定の人物を犯人原因ずしお掗い出そうずする傟向がありたす。 photo: huffpost.com 珟に、ビッグモヌタヌの蚘者䌚芋では、創業者・元瀟長である兌重宏行氏は、「䞍正請求問題の犯人は板金塗装郚門単独で他の経営陣は知らなかった」ず蚀っおいたした。 その䞀方、真の元凶は、元瀟長あるいはその息子で実質的瀟長であった宏䞀氏ず考えおいる方々が䞀般的には倚いのではないでしょうか。いずれにせよ、぀い぀い犯人を探っおしたうのが䞖の䞭の垞です。 もちろん法的芋地からのそうした远及は必芁ですが、組織の問題解決のためには別の芖点からも原因を考察するこずが欠かせたせん。 photo: wikipedia 知芚が起こす「倫理的盲目」 兌重宏行氏ず宏䞀氏のリヌダヌシップに問題があったのは本人も認めおいる事実ですが、圌らが率先しお悪行を䞻導しおいたわけではなさそうなのが、今回のケヌスです。 にもかかわらず、組織的な倧問題に発展した理由は䜕でしょうか。 その答えですが、人間が状況を「どう芋お解釈したか」ずいう知芚が絡んでいたす。心理孊的には、倫理的盲目ず呌ばれるこずがありたす。 この「倫理的盲目」は、ビッグモヌタヌに限らず、どんな組織にも起こる可胜性があるリスクです。実際に過去には䞖界最倧倧手゚ネルギヌ販売䌚瀟゚ンロンも、倧手蚌刞䌚瀟リヌマン・ブラザヌズ等も、この問題で䞍正を犯し、遂には倒産に至っおいたす。 「芋る」ず「解釈」を自由にできなくなる時 いったいなぜ「倫理的盲目」は起こっおしたうのでしょうか 拙著『知芚力を磚く――絵画を芳るように䞖界を芋る方法』のサブタむトルにあるように、人は䞖界を芋る時に知芚的フレヌムにはめお芋おいたす。絵画のフレヌムをむメヌゞしおいただくず分かりやすいです。 このフレヌムの倧きさは調節可胜で、自分の呚りの状況に応じお芋る範囲を決定しお認知しおいたす。 これは誰でも行っおいるこずですが、このフレヌムの調節が䞊手な人ほど効率的に仕事をこなし、ベストな意思決定に至る可胜性が高くなるので、リヌダヌずしおは重芁なスキルです。 それはさおおき、恐ろしいのは、このフレヌムが極端に狭くなり、芋るべきものがたったく芋えなくなっおしたう時です。 ビッグモヌタヌの䟋ですず、狭いフレヌムから状況を芋おいたため、倫理が芖野から倖れたした。そのために「故意に車を傷぀ける」あるいは「自瀟の環境敎備目的のために街路暹を枯らす」ずいう信じられないこずが起きたのです。 誰にでも起こりうる知芚の眠 ある状況の䞋でたったく芋えなくなっおしたうわけですから、行為自䜓は犯眪ずみなされたずしおも、その人を悪人ず決め぀けるこずなんおできたせん。それどころかむしろ、犠牲者の堎合が倚いのです。個人の「倫理芳の高いか䜎いか」ずいうこずは、あたり関係ありたせん。 頭の良し悪しずも関連性がなく、珟に、圓時の゚ンロンやリヌマン・ブラザヌズの瀟員は、ハヌバヌド倧孊をはじめ超䞀流倧卒の゚リヌトだらけでした。 では、いったいどんな特別な状況の時に、人間の知芚的なフレヌムが極端に狭くなっお倫理さえも芋倱っおしたうのでしょうか。 組織のルヌティンになっおいく さたざた芁因が考えられたす。䟋えば、時間的な制玄や他人からのプレッシャヌがありたす。そんな時、本来の自分ずは異なる決断をしお倱敗した芚えがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。 その䞀方、ビッグモヌタヌのように組織的な倧問題に発展するケヌスは、組織内に過床の利最远求・そのための匷匕な姿勢が掚奚されおいた時に起こりがちです。 特に厳栌な評䟡システムが䜜られ、昇栌や金銭的むンセンティブを䞎えおいた堎合は、瀟員にずっお利最远求やそのための積極的な態床が、組織が目指す単なる目暙ではなく、理念や䞻矩ずしお浞透したす。時間が経おば、組織のルヌティンずなっお定着し、瀟員は䞍正に疑問すら持たなくなっおしたいたす。 アグレッシブな蚀語でたすたす芋えない…

グスタフ・クリムト『扇子を持぀女』は最高額156億円で萜札

ペヌロッパで最高額ずなった䜜品 前ブログでは、盞次いで高額萜札されたグルタフ・クリムト『Insel im Attersee (アッタヌ湖の島)』ず『癜暺の森』を比范しながら、アヌトの倀段が決たる目安に぀いおお話したばかりです。 そしお぀い先日6月27日に、クリムトの別䜜品『扇子を持぀女』が、サザビヌズ、ロンドンのオヌクションでそれらを䞊回る8530䞇ポンド玄156億円、たたペヌロッパオヌクション最高額で萜札されたした ぀いでながら絶奜の機䌚ですので、この名画に぀いおも理解を深めおおきたいず思いたす。 グスタフ・クリムト、『扇子を持぀女』、1917-1918、油圩、100X100cm、プラむベヌトコレクション ちなみに、ペヌロッパにおける最高萜札額は、アルベルト・ゞャコメッティ䜜のブロンズ圫刻『歩く男 I (L'Homme Qui Marche I)』で、2010幎2月に6500䞇ポンド日本円換算玄89億円でした。 『扇子を持぀女』ずは クリムトが、むンフル゚ンザで55歳で亡くなったのが1918幎月です。぀たり、本䜜品は、圌の最埌の肖像画であり、傑䜜ずなりたす。実際に、圌が亡くなった時、なんずこの䜜品がむヌれルに眮かれたたただったのです。 グスタフ・クリムトのスタゞオ、1918 Photo: Sotheby's その制䜜時期は、クリムトの最も有名な䜜品が描かれた「ゎヌルドの時代」から䞋るこず、10幎。ずは蚀え、55歳ずいう若さで、ただただ過去を超える䜜品に察する意欲にあふれおいたはずです。珟に、『扇子を持぀女』は、「ゎヌルドの時代」の超有名䜜品『キス』ずは色のトヌンや質感が異なるこずに䞀目でお気づきいただけるでしょう。新たな挑戊を詊みおいた蚌ではないでしょうか。 グスタフ・クリムト、『キス』、1907-1908、油圩、180 × 180 cm、ベルノェデヌレ宮殿矎術通、りィヌン 埓来からの装食芞術からの圱響を継続するものの、新しい芁玠――アンリ・マティスの軜快な筆、フィンセント・ファン・ゎッホの鮮やかな色圩、浮䞖絵の遠近感――を巧みに取り入れおいたす。 『扇子を持぀女』は、委蚗されお描かれた肖像画ではありたせん。そのため、クリムトはこれから目指す圌の創造䞖界を、自由自圚に䜜り䞊げるこずができたわけです。 女性の呚りのモチヌフは、日本や䞭囜で瞁起の良い鳳凰巊ず鶎右です。たた、仏教のシンボルでもある睡蓮が描かれおいたす。女性は誰かはわかっおいたせんが、手に持぀扇も、たずっおいるロヌブも䞭囜颚です。これらのアゞア的芁玠が、特定の女性ずいうよりは、普遍的な矎女のむメヌゞに高揚させおいたす。 オヌクションの結果に぀いお 競ったのは䞭囜系らしい 瞁起物が描かれおいるから特に関心を匕いたのかもしれたせんが、オヌクションで最埌たで競ったのは、䞭囜本土ず銙枯の䞭囜系名のようです。結局は、埌者の方に萜札されたした。…

䜕がアヌトの倀段を決めるのか―グスタフ・クリムトで考えおみた

日本人コレクタヌが再び泚目される 2023幎5月16日、サザビヌズニュヌペヌクで開催されたオヌクションで、グスタフ・クリムト1862-1918䜜『Insel im Attersee (アッタヌ湖の島)』が、5320䞇ドル日本円玄72億6000䞇円で萜札されたした。 賌入者が、日本人コレクタヌであったこずから日本のニュヌスでも倧きく取り䞊げられたした。 グスタフ・クリムト、『Insel im Attersee (アッタヌ湖の島)』、1901-02幎頃、100.5 X 100.5 cm, キャンバス、油圩、プラむベヌトコレクション 賌入者が誰かは公衚されおいたせんが、投資だけを狙ったのではなく、絵画通な方ではないかず掚枬したす。 クリムトの颚景画は、そこたで有名ではありたせんし、その䞭でも圌の傑䜜を生んだ「ゎヌルドの時代」に描かれ、その特城「光や色やテクスチャを䞇華鏡のように衚珟」が顕著なこの䜜品を遞んだのは、おそらく絵をよくご存じの方に違いありたせん。 いったいどこが違うのか 実は玄か月前、2022幎11月9日に、クリムト䜜の別の颚景画『癜暺の森』が、クリスティヌズニュヌペヌクで、1億458䞇千ドル日本円玄147億4700䞇円で萜札されおいたす。 先の『Insel im Attersee (アッタヌ湖の島)』ず比范するず、倍以䞊の倀が぀きたした。いったいどんな䜜品なのでしょうか。こちらです グスタフ・クリムト、『癜暺の森』、1903幎、110 X 110 cm, キャンバス、油圩、プラむベヌトコレクション さお、どんなこずを感じたしたか。 䜜品の第䞀印象はかなり異なりたすよね。しかし、実際には共通点も倚いのです。 この絵画の題材は「森」で、前の「湖」ずは異なりたすが、同じ颚景画のゞャンルです。しかも、この癜暺の森はアッタヌ湖近くにあり、どちらもクリムトが避暑地ずしお奜んだ堎所の景色を描いおいたす。 さらに、制䜜幎代・サむズ・メディアム・䜜品のコンディションずいった䜜品自䜓の特城はどれもあたり倉わりたせん。 ぀の芁因 では、この枚の絵の萜札額が異なるのはなぜでしょうか。どう思われたすか ぀の芁因がたず考えられたす。 ひず぀は、䜜品の倀段は画家の名前だけで決たるわけではなく、同じアヌティストでも䜜品によっお幅があるこずです。䟋えば、倚䜜な画家や、画颚やテクニックがただ安定しおいない若手アヌティストは、䜜品評䟡に倧きな差が぀くこずがありたす。 では、『癜暺の森』により高い評䟡が぀いたのはなぜでしょうか。…

ファン・ゎッホを深く孊べる2023幎

ペハネス・フェルメヌル展が、アムステルダム囜立矎術通にお史䞊最倧芏暡で進行しおいる話はすでに取り䞊げたした。※そ、そういえばフェルメヌルの新たな倧発芋がありたしたね近日䞭に远蚘したす。 ずころで、2023幎はさらにすごい フィンセント・ファン・ゎッホ1852-1890がお奜きな方にはたたらないニッチな䌁画が続々ず開催されたすので抂芁をたずめおおきたしょう。 ファン・ゎッホの最晩幎70日間に泚目した展芧䌚 ■"Van Gogh in Auvers-sur-Oise" (オヌノェルシュルオワヌズのファン・ゎッホ) ファン・ゎッホ矎術通、アムステルダム 2023幎 5月12日ヌ9月3日 オルセヌ矎術通、パリ、2023幎10月3日ヌ2024幎2月4日 フィンセント・ファン・ゎッホ、『たそがれの景色』、1890、油圩、キャンバス、50 X 107 cm、ファン・ゎッホ矎術通 Photo: wikipedia パリから北西に30キロほど皋離れた村、オヌノェルシュルオワヌズで過ごした最晩幎70日間1890幎5月20 ヌ7月29日にスポットラむトを圓おた展芧䌚です。療逊所を退所しおから、ピストル自殺を図り亡くなるたでの期間ずなりたす。 この時期のファン・ゎッホは非垞に倚䜜で、玄70䜜品を制䜜しおおり、その䞭にはいく぀もの傑䜜が含たれおいたす。この展芧䌚では、なんず48点が出品されたす。 ポヌル・セザンヌやカミヌナ・ピサロなど他の画家たちにも愛されたオヌノェルシュルオワヌズの景芳をリズミカルで確かな筆臎で描き、倚圩な色・透明な空気・暖かな光たでも感じるこずができ、ため息が出るほどに矎しい䜜品を残しおいたす。 フィンセント・ファン・ゎッホ、『雷雲の䞋の麊畑』、1890、油圩、50.4X101.3cm、ファン・ゎッホ矎術通 Photo: wikipedia 芋た瞬間に、圌が印象掟からの圱響を匷く受けおいたこずを改めお確認できる䜜品ですね。にもかかわらず、地面ず空だけを、珍しい暪長のフォヌマットでシンプルに描くずころに圌のナニヌクな意図ず時代の先を行く感性を感じたす。 もう䞀点、亡くなるわずかひず月前に描かれた傑䜜も芋おおきたしょう。 フィンセント・ファン・ゎッホ、『オヌノェルの教䌚』、1890幎6月、油圩、94X74cm、オルセヌ矎術通 Photo: wikipedia…

日本人ずしおの教逊―なぜ北斎はすごいのか

遂に、最高レベルの䟡倀に 2023幎3月16日ず21日のクリスティヌズのオヌクションで、葛食北斎䜜『富嶜䞉十六景ヌ神奈川沖浪裏』が、盞次いで159䞇ドル玄億癟䞇円、276䞇ドル玄億千䞇円で萜札されたした。 予想萜札額は、前者が15-20䞇ドル、埌者が50-70䞇ドルだったので、〜10倍ずいう驚くべき競り䞊がり方でこれたでの萜札䟡栌を曎新したわけです。 葛食北斎『富嶜䞉十六景―神奈川沖浪裏』、1830幎頃、朚版画、25.7 X 37.9 cm、メトロポリタン矎術通、ニュヌペヌク 最高額を぀けた䜜品は、珟存する䞭でその刷りの良さでトップのひず぀ずされおいたす。クリスティヌズサむトで比范しおいただけるず、その矎しさを確認しおいただけるでしょう。 ずころで版画の小䜜品浮䞖絵倧刀 箄26X38cmでこの高倀をたたき出せるのは、ネヌデルランドの巚匠レンブラント・ファン・レむンくらいしかいないです。これらこそ、䞖界トップの版画ず蚀っおいいでしょう。 レンブラント・ファン・レむン『3本の十字架』、1653幎、ドラむポむント、38.7cm、アムステルダム囜立矎術通 日本が誇るグロヌバルアむコン 『富嶜䞉十六景ヌ神奈川沖波裏』は、䞖界的に最も有名な日本矎術䜜品です。 その背景には長い歎史がありたすが、いたや日本→北斎、Mount Fuji→北斎の富士山、波→北斎の波ず぀ながるほどに匷力なグロヌバルアむコンです。 すでにお話したオヌクションの高倀曎新も、このグロヌバルアむコンずしおの䟡倀がなければ成し遂げられなかったこずは間違いありたせん。 このカテゎリヌの絵画ず蚀えば、レオナルド・ダ・ノィンチ『モナ・リザ』やゞェヌムス・りィッスラヌ『灰色ず黒のアレンゞメント-母の肖像』がありたす。そう考えるず、版画の小品ずは蚀え、今回の萜札額は、ただただ安䟡すぎるずさえ思えたす。 ゞェヌムズ・マクニヌル・ホむッスラヌ、『灰色ず黒のアレンゞメント-母の肖像』、1871、油圩、144.3 X 162.4 cm、オルセヌ矎術通  䞖界トップレベルのドロヌむング力 秀でたアヌティストの共通点、それは玛れもなく線描する力です。 確実に、無駄なくずらえ、流麗に描写する技術ず蚀えたす。 最近、倧英博物通が賌入した『䞇物絵本倧党図』の挿絵で確認しおみるず、猫のしなやかに歪曲した䜓の茪郭が寞分の狂いもなく軜快なリズムで描かれおいたす。 葛食北斎、『芙蓉の䞋の猫匹』、『䞇物絵本倧党図』挿絵のための䞋絵、1829、むンク、玙、倧英博物通 この北斎のドロヌむング力に匹敵する画家ず蚀えば、そのひずりずしお頭に浮かぶのが、ダ・ノィンチです。早速、比范しおみたしょう。 レオナルド・ダ・ノィンチ、『猫、ラむオン、ドラゎン』、1517-18頃、27 X 21cm,…

ペハネス・フェルメヌル―史䞊最倧芏暡の展芧䌚ず最新の発芋

37䜜品䞭28䜜品が展瀺 2023幎芋逃せない矎術展のひず぀が、今、アムステルダム囜立矎術通で開催2023幎2月10-月4日されおいる「フェルメヌル展」です。同画家の展芧䌚ずしおは、28䜜品が䞊ぶ史䞊最倧芏暡です前展芧䌚では、23䜜品でした。 ペハネス・フェルメヌル、『真珠の耳食りの少女』、1665幎頃、44.5 cm X39 cm, 油圩、キャンバス、マりリッツハむス矎術通、ハヌグ ペハネス・フェルメヌルは倚䜜の画家ではなく、生涯で40-50䜜品制䜜されたず考えられおいたす。そのうちで珟存しおいるのが、37䜜品真莋が明らかでない䜜品を含む。今回そのうちの28䜜品が䞀同に䌚されるのは、圓通絵画・圫刻郚長Pieter Roelofsの䞊々ならぬ努力のおかげでしょう。 残りは9点ですが、むザベラ・スチュアヌト・ギャラリヌ所蔵だった『合奏』は1990幎に盗難にあっお以来戻っおきおいないため、この展芧䌚+あず8点芋れば珟存䜜品すべお網矅できるこずになりたす。 盗難に合っおいただ戻らないペハネス・フェルメヌル、『合奏』、1664幎頃、72.5 cm X64.7 cm, 油圩、キャンバス、むザベラ・スチュアヌト・ギャラリヌ、ボストン ちなみに、アムステルダム囜立矎術通の所蔵䜜品は点です。たた、この展芧䌚でコラボしたマりリッツハむス矎術通は、あの有名な『真珠の耳食りの少女』を含め䜜品を所蔵しおいたす。 ご出匵、旅行でオランダ方面に行かれるご予定のある方は、ご怜蚎の䟡倀がありそうです。『真珠の耳食りの少女』は、月30日たでの公開ずのこずですので、目的の絵画が定たっおいる方は事前にご確認ください。※出品リストは、こちらのブログが詳しく挙げおくださっおいたす。 チケットは、こちら。※完売しおも再販したりしおいるので、䞀時的に完売でもためにチェックしおみるずいいかもしれたせん。 近幎、続々ず出おきた面癜い発芋 アムステルダムぞの旅行を蚈画しおいる方も、そうでないフェルメヌルファンの方も、最近の発芋は鑑賞の手匕きずなりたすので、ここにたずめおおきたしょう。 ■『窓蟺で手玙を読む女』 昚幎、東京郜矎術通で 『窓蟺で手玙を読む女』ドレスデン囜立叀兞絵画通所蔵をご芧になった方がいらっしゃるかもしれたせん。2017幎の調査で発芋された画䞭画のキュヌピッドの存圚を、修埩を経お実際に県にするのは感動でした。厚い膠を䞹念に取り去った修埩の方々に感謝しかありたせん。 ペハネス・フェルメヌル、修埩埌『窓蟺で手玙を読む女』、1657-1659, 油圩、キャンバス、83 X 64.5cm, ドレスデン囜立叀兞絵画通 ■『赀い垜子の女』ず『フルヌトを持぀女』 ナショナルギャラリヌ、ワシントン所蔵のフェルメヌル䜜品点のうち、これら点の真莋は、かねおより議論されおいたした。䞡䜜品ずも、キャンバスではなく、小さなオヌク材パネルに描かれおいたこずがそうした真莋論争の理由のひず぀でした。…

3DVR矎術展『ダ・ノィンチの5぀の郚屋』を公開したした

ダ・ノィンチの生涯は぀かみにくい フランシスコ・メルツィ、『レオナルド・ダ・ノィンチの肖像』、1515-1517幎頃、 27.5 X 19cm、赀チョヌク、玙、むギリス王宀コレクション いたさらですが、レオナルド・ダ・ノィンチは䞖界的に超有名です。では、お聞きいたしたす。 『モナ・リザ』以倖に、どんなアヌトを制䜜しおいたでしょうか 圌の愛読曞は䜕だったでしょうか 圌はどのような容貌で、どんな服を着おいたでしょうか 圌が聞いおいたのは、どんな音楜だったでしょうか 意倖にも、これらの質問にサラッず答えられる方は少ないのではないでしょうか。 なぜっお、レオナルド・ダ・ノィンチの生涯っお結構分かりにくいのです。謎に包たれおいたすし、解説曞はものすごい分厚かったり、圌の人生のほんの断片だったりしお、なかなか俯瞰しにくいのですね。それにアップデヌトされおいない情報が、ネットや出版物にはメチャメチャ倚いです。 そこで このたびダノィンチ研究所では、最高にナヌザヌフレンドリヌなDVR矎術展『ダ・ノィンチの5぀の郚屋』を公開いたしたした。むンタヌネット環境があれば簡単にアクセスでき、特別なアプリや機噚も䞍芁です。 「ダ・ノィンチの぀の郚屋」よりフィレンツェの郚屋1500-1508幎頃 ダ・ノィンチの人生を぀の時期に分けお、その時期の圌の郚屋を蚪れたかのような臚堎感で党絵画画䜜品・愛読曞・人物像などを玹介しおいたす。再構築した若き日の容姿もご芧になれたす。぀いでに、ルネッサンスの流麗な音楜にも癒されおください。 郚屋の䞭にこれだけのダ・ノィンチの情報をたずめ䞊げたのは、な、なんず䞖界初です。 ダ・ノィンチの偉倧なる「創造」ず「発芋」は、これら぀の郚屋の䞭で爆発したした。圌の知芚が研ぎ柄たされた小宇宙を、おひずりで、ご家族、ご友人ずご䞀緒にお楜しみください。 もちろん、芳芧料などは䞀切いただいおおりたせん。無料教育コンテンツずしお配信したす。 抂芁は動画でどうぞ。 プレスリリヌスは、こちらからご芧いただけたす。 ずいうわけで、本日は楜しいお知らせでした