2018〜2019年にかけて爆発的に流行したツイッター(名画で学ぶ主婦業)をご存知でしょうか。
名画のシーンが、主婦ならでは「あるある」と関連づけてつぶやかれていたのです。
それをまとめた書籍も出版されています。
例えば、次のフェルメール『牛乳を注ぐ女』についてですと、「ボディーソープの詰め替え、結局、私がやっているな」とつぶやかれています。
芸術と日常的な行動を結びつけることに、顔をしかめる方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、この関連づけの行為は、クリエイティビティのためにとても有効な頭の体操です。と言うのも、クリエイティビティとは、「物事を関連づけて別次元に行く行為」だからです。
ツイッターではたまたま主婦業と結びつけたわけですが、どんな考えともつなげることができます。そして関連づけることは、発想を飛ばすために有意義です。
実際に絵を見ながらやってみると、アイディアがめくるめく湧いてきて、自分の創造力に感動していただけると思います。
例えば、次の この紀元前530年頃の壺を見て、何を関連づけますか。
2700年の時を経て、今年2019年の大事件と結びつけるかもしれません。そう、香港の反政府大規模デモですね。
関連づけには、フレキシブルな思考が必須です。アートは、それを鍛えるためのツールとして大変優れています。
参考:Kevin Grovier, ”The Most Striking Images of 2019.”