コロナ禍による経済的ダメージは、世界中の美術館を襲っています。
スタッフ解雇という暗いニュースが出る一方、ルーブル美術館の資金集めの方法には脱帽です。クリエイティビティは、ギリギリの苦境を救うのです。
ところで、ルーブルはどんな方法で資金集めをしようとしているのでしょうか?
クリスティーズに、他では絶対に入手できない、ルーブルならではの一品をオークションに出しています。その中でも、とりわけ魅力的な3つをご紹介しましょう。
- Lot 9:『モナ・リザ』をじっくり観られる
あの『モナ・リザ』をケースから出してプライベートで観察できるというまたとない機会です。そもそもいつもケースに入っていますし、いつも人だかりができているため、ほとんど観ることが不可能な名画と言えるでしょう。
それも、ルーブル美術館館長であるジャン=リュック・マルティネズと一緒です。落札者は、同行者を連れていっても良いそうです。フランス語ができれば、なお楽しそうです。
本日12月7日時点で、1万ユーロ(日本円約126万円)となっています。
その結果ですが、日本円約1008万円で落札されました。(追記)
- Lot 6: 好きな絵の時計を作ってくれる
なんと、スイスの高級時計メーカー、ヴァシュロン・コンスタンタンが、ルーブル美術館所蔵の好きな絵で世界で一点ものの時計を完全オリジナルで作成してくれます。
絵画好き、時計好きにはたまらないチャンスに違いありません。
本日12月7日時点で、11万ユーロ(日本円約1386万円)と人気です。
その結果ですが、日本円約3528万円で落札されました。(追記)
- Lot 7: カリアティード広間でプライベートコンサート
ギリシャ・ローマ彫刻が並ぶカリアティード広間で、あなたと同行者だけのためにコンサートを開催してくれます。
この広間は、かつてフランス国王のレセプション広間として使用されていた場所です。年末年始に、格調高い雰囲気を約束してくれることは確実ですね。
本日12月7日時点で、9000ユーロ(日本円約 113万円)となっています。
こちらの落札額は、日本円約530万円でした。(追記)
他にもパリ、ランス、アブダビにある3つのルーブル美術館を巡るプライベートツアーなど、まさに一生の一度の機会がいろいろと出品されています。
ゴージャスな経験と資金調達の一石二鳥。どんな高値で落札されるのかが楽しみです!