今こそ『ひまわり』を鑑賞しておきたい

今のうちに、SOMPO美術館 所蔵のフィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』をじっくりと観察しておくといいかもしれません。

常設展示なので、開館時には思う存分に観ることができます(混雑していなければですが)。美術館の粋なご配慮で、ベンチも置いてあります(ない時もあるかもしれないのでご注意を)。

まずは、そのSOMPOバージョンの 『ひまわり』 を御覧ください。

フィンセント・ファン・ゴッホ、『ひまわり』、100 x 76cm、SOMPO美術館

画像でも、ファン・ゴッホの創造性に圧倒されますが、 実物は迫力があり過ぎて、言葉にもできないくらい名画です。短時間ではとても見尽くせないです。

でもなぜ、今鑑賞しておくべきなのでしょうか。

その理由は、来年のロンドン・ナショナル・ギャラリー 展で、ヨーロッパから門外不出だった、第2の『ひまわり』 が、次のようなスケジュールで来日するからです。

  • 国立西洋美術館(東京)2020年 3月3日(火)〜 6月14日(日)
  • 国立西洋美術館(大阪)2020年 7月7日(火)〜 10月18日(日)

フィンセント・ファン・ゴッホ、『ひまわり』、 92.1 x 73 cm、ロンドン・ナショナル・ギャラリー

ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵 『ひまわり』 ですが、ヨーロッパを出たことのない、しかもナショナル・ギャラリーから移動されることさえ珍しい絵画です。

それほどまで大切にされている絵画 が来日する背景について、 ヴァン・ゴッホ研究者マーティン・ベイリー は、日本側が相当このローンのために多額のお金を支払ったのではないかと推測しています。真実のほどは分かりませんが…。

ファン・ゴッホは、『ひまわり』を11点残しています。そのうち2点を比較できる機会は、あまりにも貴重と言えるでしょう。

もしも2点が隣同士で陳列されることになれば、すごいですね。残念ながら、どうもその予定は今のところなさそうです。

ですので、今のうちに新宿に足を運んで、SOMPOバージョンを記憶にとどめておくのはいかがでしょうか。すると来年のロンドンナショナルギャラリー展を、一層楽しく鑑賞できることになるでしょう。